土木一式工事とは?
土木一式工事とは、総合的な企画・指導・調整のもとに行われる土木工事のことを指します。道路・橋梁・トンネル・ダム・河川・下水道などの大規模な公共工事やインフラ整備工事が主な対象です。
土木一式工事のポイント
- 土木構造物の建設や改修に関わる工事
- 道路工事・橋梁工事・トンネル工事・河川工事・下水道工事など、インフラ整備を目的とした大規模工事を含みます。
- 総合的な管理・統括が必要
- 土木一式工事は、複数の専門工事(例:舗装工事・掘削工事・排水工事など)を統括する立場で施工されます。
- 例えば、「道路を作る」という工事の中で、舗装工事・排水工事・ガードレール設置工事など、複数の工種をまとめて管理する役割があります。
- 単独の専門工事は含まれない
- 例えば、「舗装工事」のみや「橋の補修工事」だけを請け負う場合は、「土木一式工事」ではなく、それぞれの専門工事(舗装工事業・とび・土工工事業)の許可が必要になります。
土木一式工事の許可が必要な場合
通常、建設業許可がなくても500万円未満の工事は請け負えますが、500万円以上の土木一式工事を行う場合には「土木一式工事業」の許可が必要です。
土木一式工事と専門工事の違い
項目 | 土木一式工事 | 専門工事(例:舗装工事・水道施設工事) |
---|---|---|
目的 | 道路・橋・河川などの大規模工事の統括 | 特定の工事のみを施工 |
必要な許可 | 土木一式工事の許可 | 各専門工事の許可 |
例 | 道路工事、トンネル工事、ダム工事 | 舗装工事、排水工事、掘削工事 |
許可不要の工事範囲 | 500万円未満の工事 | 500万円未満の工事 |
土木一式工事の許可を取得するメリット
✅ 大規模な公共工事を請け負える
✅ インフラ整備工事に参入できる
✅ 元請けとして工事全体を統括できる
✅ 企業の信用力が向上し、取引先が増える
まとめ
土木一式工事とは、道路・橋・河川・ダムなどの大規模な土木工事を総合的に管理・施工する工事です。500万円以上の工事を請け負うためには**「土木一式工事業」の許可が必要**となります。公共工事や大規模工事に参入したい場合は、許可を取得することが大きなメリットになります
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