屋根工事業とは?
屋根工事業 は、建設業法に基づく 「建設業許可の29業種」 の一つで、主に 屋根の施工・修理・改修 を行う業種です。
1. 屋根工事業の定義(建設業法)
📖 「屋根工事業」とは?
➡ 「瓦、スレート、金属薄板などを使って、屋根をふく工事」 のこと。
※ 建設業法施行令第2条による業種分類
2. 屋根工事業の具体的な工事例
🏠 屋根の新設・リフォーム工事
✅ 瓦屋根の施工・修理
✅ スレート屋根(コロニアルなど)の施工・張替え
✅ 金属屋根(ガルバリウム鋼板など)の施工
✅ 屋根カバー工法(重ね葺き)
✅ 屋根の防水・塗装(※ただし、防水工事業の許可が必要なケースも)
⚠ 屋根に関わるが、屋根工事業に該当しない工事の例
❌ 屋根の防水(防水工事業)
❌ 太陽光パネルの設置(電気工事業など)
❌ 屋根の骨組み(大工工事業)
3. 屋根工事業の許可要件
建設業法では、軽微な工事(500万円未満の工事) であれば許可なしで施工できますが、500万円以上の工事を請け負う場合は建設業許可が必要 です。
📌 建設業許可(屋根工事業)の取得要件
✅ 経営業務の管理責任者(屋根工事業での経営経験がある者)
✅ 専任技術者の配置(以下のいずれか)
- 1級または2級建築施工管理技士(仕上げ)
- 10年以上の実務経験
✅ 財産的基礎の要件(500万円以上の自己資本または預金証明)
✅ 欠格要件に該当しないこと
4. 関連する建設業種との違い
屋根工事業は他の業種と近いため、どの許可が必要かを正しく理解することが大切です。
業種名 | 主な工事内容 | 屋根工事との違い |
---|---|---|
屋根工事業 | 瓦・スレート・金属屋根の施工 | 屋根本体の施工を行う |
防水工事業 | 屋上や屋根の防水(ウレタン・シート防水) | 防水目的の工事が中心 |
板金工事業 | 金属屋根・外壁・雨樋の施工 | 金属加工の要素が強い |
大工工事業 | 屋根の骨組み・下地工事 | 屋根材の施工は含まない |
ガラス工事業 | 太陽光パネルの設置 | 屋根材そのものの施工はしない |
5. まとめ
✅ 屋根工事業 は、瓦・スレート・金属屋根などの施工・修理を行う業種。
✅ 500万円以上の工事には建設業許可が必要。
✅ 専任技術者や経営業務の管理責任者が必要。
✅ 防水や骨組み工事は別の業種(防水工事業・大工工事業)に分類されることがある。
💡 屋根工事業の許可取得や業種追加を考えている場合は、事前に建設業許可の窓口(都道府県庁・国交省)に確認するのがおすすめです!
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